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菓の辞典

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西洋菓子のおいしさの秘密は歴史にあった?辞典でありながら画集のような仕上がりとなったこの一冊は、読み終えたときに近くのスイーツが食べたくなること間違いなし。

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書籍情報

出版:雷鳥社
テキスト:長井史枝
イラスト:いのうえ彩
出版年月日:2022年12月
サイズ:A6判上製
ページ数:256ページ
ISBN:9784844137900
配送方法:スマートレター

内容紹介

ラムセス3世が親しんだであろうBC時代のものから、近現代のティラミスやパフェまで。
約130種類の西洋菓子の起源と痕跡を探り、描きおろしイラスト約100点とともに紹介。

お菓子一つひとつが持つストーリーを古代から現代へと並べて掲載。
ぺージをめくるたびに現代へと近づき、まるで「お菓子」で時代を旅する気分に。

▶十字軍が遠征したり、王族の子女が他国に嫁いだりすると、もれなくお菓子文化が発展していた。
▶人から人へ、国から国へ。「人が動けばお菓子も動く」だったのです。

「お菓子MAP」やお菓子にまつわる「人物index」、レシピやペアリングのページも。

前書き

アマンドのリングシュークリームは、いつも忘れた頃にわが家にやってきた。夜半前の父のみやげに困惑しつつ、家族でたっぷりのダブルクリームを頬張る至福。「生菓子は食べてしまわないと」と、誰かが粉糖まみれの口で言い訳したが、お菓子には少しの罪悪感など瞬時に払拭する力があった。嗜好はさておき、お菓子ほど然もない記憶を朗らかに残す食べ物はないと思う。ネガティブな感情も、それなりに和らげてくれるからありがたい。私たちが生まれて初めて惹かれる味は「母乳」に感じる「甘味」だというが、それも納得する。甘味は人生の折節や喜怒哀楽にふさわしい特別な味なのだ。仕事で食べ物に関わるようになった頃は、何よりも新しい味や情報を見つけることにワクワクしていた。しかし、興味の方向は歳なりに軌道修正されてきた。今は、既存のものを探って魅力をひとつふたつと発見し、それを肴に味わい直すのが心地いい。最新のスイーツ情報や革新的なレシピを発見するわけでもない、このスローな愉しみを共有していただけるなら嬉しい。本書では、130あまりのお菓子の起源と形跡を探って『菓の辞典』なりの順番で紹介している。できれば誕生順にと考えたが、残念ながらお菓子に出生届はない。それでもいくつかには誕生の記述があり、他に口伝により認知されてきたもの、何かのきっかけで突如脚光を浴び、あるいは改名や改良されて出現したものなど、お菓子がたどってきた道は千差万別だ。その一つ一つの運命に思いを寄せながら、数多ある逸話の一端と、関わる話題を「世界の菓史」として紹介しようと思う。本書を手にとって下さったみなさんのおやつの時間、幸せな味覚の一片のスパイスになることを願って。

著者

長井史枝 (ナガイフミエ) (著)
ライター。2007年、リトルプレス『Bon Anppétit』を立ち上げ取材・執筆活動を始める。スイーツ・料理のレシピ本制作に多く関わるほか、人物インタビューや店舗取材も手がける。野菜ソムリエ。著書に『田舎・郊外でお店、はじめました。』、『菜の辞典』(雷鳥社)、関連書籍に『オープンサンドレシピブック』、『スイーツ便利百科』(誠文堂新光社)、『Café Lisetteのお菓子』(エンターブレイン)など。

いのうえ彩 (イノウエアヤ) (著)
京都府出身。美術工芸高校で日本画を3年間学び、渡米。カリフォルニア州立大学の芸術学部を卒業。帰国後はフリーランスとしてイラストとデザイン制作を行う。長年の憧れであった「ガリ版(謄写版)」を入手して以来、その特徴的な線に魅了される日々を送る。主にガリ版で原画を描き、それを元に、自らデザイン制作なども行う。
www.ayaipaper.jp

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